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【2025年版】オーストラリアの雇用形態とは?
はじめに、オーストラリアで働くときに押さえたいのが、雇用形態(パートタイム・カジュアル・フルタイム)の違いと、最新の最低賃金です。
また、雇用形態によって「時給・有給休暇・シフトの安定性」が変わるので、知らないと損をすることも…
【ワーホリ1年間でどれくらい稼げたか】を具体的に書いた記事もぜひ参考にしてみてみてください。
そこで今回は、雇用形態の違いについての記事を書きました!
知っていたら得をする情報になると思うので、ぜひ読んでいってください。
【2025年最新版】パートタイム・カジュアル・フルタイムの違いとは
パートタイム(Part-time)の時給・働き方
働き方について
・週38時間未満で働く
・シフトがある程度、規則的に決まっている。
・アワード(業界)ごとで1日2時間などの最低勤務時間が決まっていることがほとんど。
時給・福利厚生
・フルタイムより短い時間で継続的に働く契約。有給休暇・病気休暇あり
・時給:$24.95 → 2025年7月1日から3.5%引き上げ。
フルタイムとほぼ同じ権利がもらえる。
◎有給休暇(年4週間分) → 働く時間に応じて比例してもらえる
◎病気休暇(年10日分) → 同じく比例でもらえる
メリットとデメリット
✅メリット
・有給休暇や病気休暇がつく
・シフトが安定していて収入が計画しやすい
・突然クビになるリスクがカジュアルより低い
⚠️デメリット
・カジュアルより時給が低め(カジュアルは25%上乗せされることが多い)
・シフトの自由度はカジュアルより低い
カジュアル(Casual)の時給・働き方
働き方について
・シフトが不定期で、働く日や時間がかなり柔軟
・「今週は3日、来週は5日」といった感じで、毎週同じ時間に働く保証はない
・雇用主は事前通知なしでシフトを切ったり終了できるので、急に仕事がなくなることも
時給・福利厚生
・カジュアルの最低時給:$31.19
・シフトが不定期で柔軟。有給休暇なしの代わりに**カジュアルロード(上乗せ)25%**がつくのが一般的。
・福利厚生は無し。
メリット・デメリット
✅メリット
・とにかく時給が高い!短期間でガッツリ稼ぎたい人には向いてる
・シフトの自由度が高く、自分の予定に合わせて働きやすい
⚠️デメリット
・シフトが安定しない
・有給休暇や病気休暇がない
・突然シフトを切られたり、雇用終了になるリスクがある
フルタイム
働き方について
・週38時間前後しっかり働く雇用形態。
・雇用はパートタイムと同じく継続的
・ワーホリの場合、フルタイムの求人は少なめ。
時給・福利厚生
・最低時給はパートタイムと同じ
・週38時間働くので、週給にすると$948(最低ライン)
・業種や職種によってはアワードでさらに高い時給が設定されていることも
パートタイム同様の福利厚生
・有給休暇(年4週間分) → 働く時間に応じて比例してもらえる
・病気休暇(年10日分) → 同じく比例でもらえる
・家族や家庭内暴力に関する休暇(年10日分)はフルタイムと同じ
メリット・デメリット
✅メリット
・安定した収入が得られる(週38時間×時給)
・有給休暇や病気休暇など、福利厚生がしっかりしている
・失業や解雇のときの予告期間や退職金がある
⚠️デメリット
・シフトや勤務時間の自由度は低い(固定スケジュールが多い)
・ワーホリや学生は応募条件に合わないことがある
アワードごとの違い【業種別の最低賃金とペナルティレート】
アワードって何?
- 業界別のルールブックみたいなもの
- 「最低時給」「1日の最低勤務時間」「休憩時間」「夜・週末の割増レート」などが細かく決まっている
- 飲食、小売、農業、清掃、ホテル…などそれぞれの業種ごとにアワードがある
💡 ほとんどの仕事はアワードが適用されます。
業種別アワードの最低時給の例(2025年7月〜)
オーストラリアでは多くの仕事が業界別の最低条件にカバーされます。
そのため、職種によっては「全国最低賃金より高いことがあります。」
(下記リンクより計算できるので計算してみてください★)
さらに、夜・週末・祝日はさらにペナルティレート(時給アップ)がつくことが多いです!
例:土日は+25〜50%、祝日は**+150%(時給が倍以上!)**なんてことも。
オーストラリアでは多くの仕事が業界別の最低条件にカバーされます。
実際に働いてみたレポ 最低賃金以上、払われるの?
私はこの最低賃金や、雇用形態について具体的にほとんど知りませんでした。
下記記事にもまとめていますが、ワーホリの時給はほぼ最低賃金です。

やっと決まった仕事が最低賃金以下だったらどうしよう?
「こいつ何も知らないな・・・・」と一度思われてしまうと、搾取されやすいです。
そこで、次の章では最低限「面接の時に聞いておくべきこと」についてまとめました。
面接で聞いておきたい質問
ワーホリで仕事探しをするとき、面接の質問はシンプルでOKです。
経営者の中にはワーホリの人の権利や給料のことをあまり考えてない人も多いので、
「深掘りしすぎず、最低限の確認をしっかりすること」が大事です。
✅必ず聞いておきたい3つ+α
- 「これはパートタイム?カジュアル?フルタイム?」
→ 雇用形態によって有給休暇や時給が全然違います。
英語: “Is this a part-time, casual, or full-time position?” - 「週にどれくらい働けますか?」
→ シフトが少なすぎると生活できないので、週の平均勤務時間を確認。
英語: “How many hours per week can I expect to work on average?” - 「夜・週末のペナルティレート(時給アップ)はありますか?」
→ 飲食・小売だと土日祝・夜は25〜50%アップすることが多いので、ここも聞いておくと安心。
英語: “Do you pay penalty rates for weekends, nights, or public holidays?”
+α 「シフトはいつもらえますか?」
→ シフトが出る曜日を聞いておくと、生活の予定が立てやすいです。
英語: “When do you usually release the roster for the next week?”
上級者向けの質問(余裕があれば)
- 「どのアワードが適用されますか?」
→ 本当は超大事だけど、経営者が知らない/面倒がることも多いので、最初はスルーでもOK。
英語: “Which award applies to this position?”
→ 働き始めてからFair WorkのPay Calculatorで自分で調べるのもアリです。
ワーホリの現実を知っておくべし。
ワーホリの人は短期で入れ替わりが多いため、経営者が権利や給料のルールをきちんと意識してないことも多いです。
- シフトが急に削られる
- ペナルティレートがつかない
- 最低時給以下で働かされる
こういうケースも残念ながら、私は経験しました。
だからこそ、
- 最低限の質問はハッキリ聞く
- 契約書や給料明細(payslip)を必ずもらう
- 「おかしいかも?」と思ったらFair Workに相談できる準備をしておく
これがトラブル回避のコツだったなあ・・・と思います。
まとめ
- トラブル回避のため、面接の際にポイントは確認。
- いざとなった時、ペイスリップ・シフト表は写真などに撮って証拠を残しておく。
面接で聞くべきこと(これだけ!)
- 雇用形態は?
“Is this part-time, casual, or full-time?” - 週にどれくらい働ける?
“How many hours per week can I expect on average?” - 割増はある?(夜・週末)
“Do you pay penalty rates for weekends, nights, or public holidays?”
+α シフトはいつ出ますか?
“When do you release the roster?”
せっかく、仕事が見つかったのに「あれもしかして、ここブラック?」なんてこと、よくあります。
ワーホリライフを楽しむためにも、最低限の知識は貴方を守ってくれます。
この内容が参考になったら嬉しいです。